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4月20日

朝は湊君と登校し、昼は湊君と一緒に食べて、放課後の今、一緒に帰っている。



のだけれども…湊君、確かゲームだと君桐条先輩に帰ってきたら4Fのラウンジ?に来いって寮で言われてなかったっけ?


急いで帰る気配も無ければ、ゆかりちゃんに声かけられた時のスルー具合もヤバかった気がする…よ?

え。これ大丈夫かな(;´Д`)


「あー…湊君さ、岳羽さんに一緒に帰ろうって言われてなかったっけ?」
「…帰らなきゃダメ?イヤ?」
首を傾げながら聞いてきた。
“ゆかりちゃんと一緒に”って言いたいんだろうけど湊君言葉足りないよ!
“イヤ?”って多分一緒に帰るの嫌?って言いたいんだろうな…

うん。私としては大歓迎なんだけどさ、そのコミュ障具合は小学校から変わってないのね…

「私は湊君と帰るの大歓迎なんだけどさ、」
「なら、いいよね。」
「…あぁ、うん。」
なんかもういいや。どーとでもなれ!
っていうか湊君「いいよね。」って疑問符ついて無いんですけど…


フラフラしながら2人で帰って、女子寮に着いた。


「じゃあまたね。湊君。」
「またね。晴ちゃん。」
ねぇ、“君”無しで呼んでよ。ん。わかった。…“ちゃん”無しでもいい?いいよー。ん。



PM11:30
後、30分で影時間だ。
取り敢えず、雪●大福が食べたくなったから買いに行こう。
ま、適性がバレたところで特に支障は無いから最初に建てた計画通り見つけてくださーいって感じですし。



コンビニを出てすぐ蓋をべりべり剥がして食べ始める。
雪●大福うまうま!
もちもち感がたまりません。

雪見を堪能していたら、辺りが薄暗く気味の悪い雰囲気が漂い始めた。
棺桶のオブジェやら血溜まりやら気持ち悪いです。
もう影時間突入です。
でも雪見を食べることはやめない。だって美味しいもん。
あ、「もん。」て言ってみたけどあわないな。
そして誰にも会っていません。


なんて思ってたら、足音が聞こえてきた。


「…てめぇ、ここで何してやがる?」
「え、雪●大福食べてます。」
「んなこたぁ聞いてねーんだよ。てめー何モンだ?」
「月光館学園2年F組の村木晴です?お兄さんこそ誰ですか?」
あれ、この人って私の予想があってるなら…
「…。俺ァ荒垣真次郎だ。
こんな時間にてめぇみてーな奴が彷徨いてんじゃねぇ。帰れ!」
「うぇえい!すいません帰ります!!」
おっかない。あの人優しかった気がするけど、目つきと言動おっかない。
とりあえず、女子寮までダッシュ!!








「……あいつが適性者つーことをアキに会えたら言っとくか…」





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