4月7日始業式
桜がきれいに舞っている。
学校の校門前から校舎を見上げ、これから始まり、そして終わりへと向かう1年を私はいったいどうやって過ごそうか考えていた。
自分のエゴで変えるオワリと皆とのハッピーエンドを探す覚悟を私は改めて決めて歩き出した――――
やったね私。さすがだね私。
掲示板見たらゆかりちゃん達と同じクラスだよ!
まぁ、向こうは私を知らないと思うから苗字にさん付けとかで呼ぶけどねー
心の中では好きに呼ぶんだぜ。
仲良くなれたら名前で呼びたい。
なんて考えていたらどんっと人にぶつかった。
「いてっ」
「…あ、ごめん」
いやいや、こちらこそって言おうとして顔をあげてびっくりした。
だって、成長した薄幸少年な湊君がいたんだもの!!
テンションあがるよね!
でも湊君は謝ってから掲示板に顔を向けてすぐに自分の名前を見つけたのか職員室の方向へ歩いて行ってしまった。
って、あれ?湊君私のこと覚えてない?
嘘だろジーザス…そりゃないよ…orz
どんよりとした空気を纏ったまま新しい自分のクラスへと歩き出した。
まぁ、9歳とかの頃の記憶をはっきり覚えてる人もそんなに居ないか…
なんて少しだけ諦めた。
ま、これから新しい絆を築くのもいいよね?
そんなことを思って前向きに無理やり向けて周りを見た。
私が座った席は窓際の一番後ろだからクラスを見渡せて楽しいです。
転校初日の湊君に絡みまくってる順平君が騒ぎすぎてうるさいのはご愛嬌だけど。
てか、テンプレ?そんなことはどーでもよくてさ、
あ、私が影時間に動けることは理事長たちS.E.E.Sのメンバーは知りません!
だから、寮は普通の子達のところです。
夜10時には寝てますしお寿司。
まぁ、そのうちばれるんだろうなーっていう予感はしてる。
本格的に湊君達が動き始めたら私も動くよ!
2回目の満月のモノレールの事件位まではあたりさわりのないクラスメートの枠組みに収まっていようと思います!
…まぁ、こんな長ったらしい説明なんて建前でぶっちゃけなんて言って湊君に話しかけていいのか分からないのが現状です)^P^(誰か助けて!
そんな事を悶々と頭を抱えて考えていた私には湊君が振り返って「…晴ちゃん?」と呟いていたことになんて気づくはずなかった。
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