08

こんな平凡な毎日を繰り返しながら私がコッチにきて時間がたつのは早いもので、1年たってしまった。

そういえば、前を向いて歩いている10代は一生続く気がする位長いけど、右を向いたら20代が過ぎ、左を向けば30代が過ぎ、上を向くと40代が過ぎて前を向き直すとあっという間に50代だぞ〜なんて誰かが言ってた気がする…。




私まだ中身的には18才を迎えたぐらいなんだけど…。




クラス替えも無かったし、湊君との関係も相変わらずで、4年生になっても変わっていない。
中には冷かして来た人もいたけど、1年も一緒にいるとペアで居るのが当たり前の扱いをされるようになった。
行事とかのペアも委員会も一緒にされている。
ちなみに委員会は本を読むのは好きだから図書委員会です。
当番の日も一緒でカウンターに並んでまーす。
そして何故か一緒に行動してないと周りに心配されるようになってた。
…どーしてこうなった?orz


まぁ、目標第一段階の腐れ縁的な幼馴染はクリア?それなら嬉しいな〜。


鼻歌を奏でそうな気分で廊下を歩いていたら前から湊君が歩いてきた。



「晴ちゃん、先生がプリントとノート回収してほしいって。」
「ん。おーけー。」

って、なんのノートとプリント?国語。らじゃー。なんて会話をしながら教室へ戻って、

「みんなー国語のノートとプリントかいしゅーするから出してもってきてー!」
「ノートは僕に持ってきてね。」



大体の人が「はーい。」なんて良い子の返事をして、何人かは「無くしたー!」とか「忘れたー!」と言っているが、無くしたり忘れたりするやつは私は知らん。
てか、湊君さりげなくノート全部回収して軽いプリントを私に回収させてるなんて…
私にフェミニスト精神発揮とか良い子すぎるわー…。
お姉さんは君の将来が楽しみです。
なんて思いながら二人でノートとプリントを抱えて廊下を歩いていると不意に湊君に名前を呼ばれた。




「…晴ちゃん…」
「うん?どーしたの?」



聞き返しても俯いてだんまりで足も止まってしまった。
湊君が喋りだすのを待とうと思って私も足を止めた。
でもなかなか言い出さない湊君が心配で、話はあとで私の家で聞くから先生にノートとプリントを持っていこう?といえば、うん。と頷いてくれた。




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