兄貴とリーダー
※兄貴キャラ崩壊
※タチの悪い酔っぱらい兄貴
※短い
※もうできてる
「ヘイシニョリーナ」
「何を言っている」
するりと彼は腰に手をまわす。
本当にタチが悪い。
他のメンバーには見せない顔を見せてくれるのは少なからず嬉しいものだが、
さすがにタチが悪い。
「なんだ、ご機嫌ナナメか?」
リゾットぉ、とプロシュートは擦り寄ってくる。
酒臭い。
彼の『爆発』はいきなりやってくる。
突然酒ビンを片手にドアを蹴破って部屋にあがりこみ、ひとしきりベタベタしたあと、一晩泊まって朝になるともういない。
たとえるならばまさに嵐。
「何かあったのか」
「なにも」
いつもこの調子である。
「あーもうリゾット!」
ほぼタックルに近い抱擁を胸にうけとめソファーに倒れこむ。
しなやかなブロンドはいつみても美しい。
手入れされた猫を撫でるかのように髪をさわると、プロシュートは首元に鼻をよせてきた。
「どうした」
「甘えさせろ」
「とりあえず寝ろ」
「ここで寝る」
本当にタチが悪い。
結局甘やかしてしまう俺も、お前も。
わがままブランデー
翌朝彼はやはりいなかった。
ご丁寧に作りおかれていた朝食のラップをとって手をあわせる。
「いただきます。」
二日酔いは大丈夫だろうか。