jogio | ナノ

メローネとギアッチョと飴




※ほのぼの
※ちゅっちゅしてる
※どっちが受けかわからない。
※短い














思わず目を疑った。

可愛い唇から伸びる細く短い白い棒に、片側だけ僅かに膨らんだ頬。

それがちゅぱ、と音を立てて姿を現した。

「何じろじろみてんだよクソッ」





スウィーティーロリポップ





「あ〜棒付き飴…珍しいね」

「そういう気分だったんだよわりぃか」

棒の先の球体をくわえ、彼はまたゲームに集中する。

折角部屋に来たのにこの有様だ。

ギアッチョといるだけで幸せなのは間違いないのだが、欲をだせば話もしたいしその髪にも触れたい。

(あわよくば…)

キスしたいが今それを占領するのは憎き飴玉である。

「ギアッチョ〜」

返ってくる生返事か「うるせェ」の蹴りも空しく感じてきたころ、彼は乱暴にそれを噛み砕いた。

「ギアッチョ!」

「あぁ?」

待ってました!と口付ける。
ギアッチョがコントローラを落としたが構っていられない。

「ん!!…むっ!めろ、ね!」

「ぷはっねぇこれ何味!?」

「なっ…なんだよプリン味だぜ」

「うっそぉ!?」

なるほど日常生活で感じたことのない甘さだった。

ふむふむと一人頷いていると、頬をはさまれた。

「ムードもへったくれもねぇな、イラつくぜ」

近づくうっすら赤い顔を見つめながら、「あんたがいうか」と頬を弛ませる。

舌でなぞった口内は甘ったるい。






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -