私たち、いらない子なんだ


雨音が煩くてよく聞こえなかったけど
隣にいる俺の片割れは
確かにそう呟いた。
泣きじゃくるミハエルを強く抱きしめてやりながら
そっと片割れの方へ顔を向ければ
それに気付いたあいつも俺の方を見て
ゆっくりと、ぎこちなく、笑ってみせた





(むかしむかし、)









   




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