■次富 覆い被さる体が思ったよりも大きくて、自分よりも骨張っていて。 少し前は大差なかったのにと、羨ましさといやらしさとを感じた。 耳元に掛かる吐息が熱く、空気が張り詰める。 恐怖? 不安? 後悔? すべて快楽には及ばない。 それらを乗り越えた先にあるものが知りたかった。 こうして僕らは大人になる。 100729メモログ ■数→富 僕は結構気が短いんだ。ねぇ、もういいかい? ×××を×しても。 作兵衛を犯しても。 三之助を殺しても。 さあ、どっち? 100729メモログ ■次富 富松君と次屋君が飲食店でバイトをしているようです。 「休憩戻りましたー」 「お帰りー」 「あ、作! お前どこ行ってたんだよ!」 「は? どこって、休憩だよ」 「俺聞いてない!」「言ってねぇし。お前キッチンだろ」 「関係ない! お前がいなくてどれだけ不安だったか!」 「知らねぇし」 「今度から休憩の時は俺に言うこと!」 「言ってどうすんだ」 「俺も一緒に行く」 「くんな。仕事しろ」 100731メモログ ■浦+富 人は俺達を似てるって言うけれど。 (俺はお前みたいに繊細で、綺麗じゃねぇ) (俺は君みたいに凛と、勇ましくない) ちっとも似てなんかいない、俺よりもずっと眩しくて。 憧れる。 届かないからこそ、惹かれるんだ。 100807メモログ ■富+鉢 あんたが居るのは過去なのか? あんたが大事なのは現在なのか? 俺が欲しいのは未来だ。あんたがいる、明日なんだ。 だから過去になるな。傍に居てくれ。 泣いてもいいから。 言葉にできなくてもいいから。 笑えなくてもいいから。 だから、思い出にならないでください。 100821メモログ [HOME] |