■次富

覆い被さる体が思ったよりも大きくて、自分よりも骨張っていて。
少し前は大差なかったのにと、羨ましさといやらしさとを感じた。
耳元に掛かる吐息が熱く、空気が張り詰める。
恐怖? 不安? 後悔?
すべて快楽には及ばない。
それらを乗り越えた先にあるものが知りたかった。

こうして僕らは大人になる。
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■数→富

僕は結構気が短いんだ。ねぇ、もういいかい?

×××を×しても。

作兵衛をしても。
三之助をしても。

さあ、どっち?
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■次富

富松君と次屋君が飲食店でバイトをしているようです。


「休憩戻りましたー」
「お帰りー」
「あ、作! お前どこ行ってたんだよ!」
「は? どこって、休憩だよ」
「俺聞いてない!」「言ってねぇし。お前キッチンだろ」
「関係ない! お前がいなくてどれだけ不安だったか!」
「知らねぇし」
「今度から休憩の時は俺に言うこと!」
「言ってどうすんだ」
「俺も一緒に行く」
「くんな。仕事しろ」
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■浦+富

人は俺達を似てるって言うけれど。

(俺はお前みたいに繊細で、綺麗じゃねぇ)

(俺は君みたいに凛と、勇ましくない)



ちっとも似てなんかいない、俺よりもずっと眩しくて。

憧れる。

届かないからこそ、惹かれるんだ。
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■富+鉢

あんたが居るのは過去なのか?
あんたが大事なのは現在なのか?
俺が欲しいのは未来だ。あんたがいる、明日なんだ。
だから過去になるな。傍に居てくれ。
泣いてもいいから。
言葉にできなくてもいいから。
笑えなくてもいいから。

だから、思い出にならないでください。
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