影山→(←)菅原




「す、菅原さん!」

「影山、どした?」

「あ、あの、聞きたいことがあるん、ですけどっ!いいすか!?」

「お、おう」

「あのっ、さ、魚で…あの…と、跳ぶ…跳ぶ魚って、なんて名前でしたっけっ?」

「跳ぶ、魚…?」

「はいっ!!!」

「…なんでそんなテンション高いんだ?んー、跳ぶ魚?……あ!わかった、イルカのことか?」

「ち、違います…菅原さん、イルカは哺乳類です」

「あれ、そーだっけ。んー、じゃーなんだろなー。あ、マンタインだろ!」

「違います!実在する魚です!ほら、もっと、こう…シンプルに、そのまんまの名前の…」

「んー、…飛び魚?」

「…!」

「飛び魚、だろ」

「……(菅原さんが俺の名前を呼んで……!)」
(※呼んでない)

「……飛雄」

「へっ!?」

「飛び魚っ、て面白い名前だよな!」

「え、あ、そ、そうすね……(び、びっくりした……)」

「じゃー影山、反対に俺も聞きたいんだけどさ。塾の先生とか、講義をしてくれる人のことってなんていうか知ってるか?」

「……?講師、すか?」

「せーかい!もっぺん言ってみ?」

「講師?」

「もっぺん」

「講師」

「…もっぺん」

「…講師」

「ん、よくできましたー」

「菅原さん、一体なんなんすか?」

「いーや、なんでもねーべ?」


ただ、名前を呼んで欲しかっただけ
20130616




‐後日‐
「え、菅原さんて下の名前、「孝支」なんすか?」

「なんだ、影山知らなかったのか?まあ、大体あいつは「スガ」で通ってるからなぁ。……どうした、顔真っ赤だぞ」

「……なんでもないっす」


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