主人公→足立→堂島(P4) 「足立さんは、叔父のことが好きなんですか」 「急にどうしたのさ？ ……そりゃあ好きさ。堂島さんはいい人だし、上司としても尊敬してるし」 「俺が聞きたいのはそんな答えじゃないんですけどね。どう言えば伝わるのかな。……ああ、そうだ。…恋愛感情を抱いてますよね？」 「はぁ？ なんでそうなるの。上司としての敬意はあっても、そう言う趣味はないんだけど」 「うん、だから俺が聞きたいのはそれじゃない。……わかるんですよ、見てたら」 「勝手に決め付けないでよ、気持ち悪いなぁ。仮にも男同士で……」 「性別なんて関係ないですよ。好きになることに。年齢も」 「……わかったように言うね」 「そりゃ、わかりますよ。俺も貴方に恋してるから」 「……は？」 「好きです、足立さん」 「…………いや、意味わかんない」 「わかるでしょう？ 貴方と一緒です」 鈍愛 押し付け。 愛した振りして刃を翳す。 息はもう続きそうになかった。 [HOME] |