主人公×足立(P4)





「足立さん、美味しいですか?」

「うん、美味しいよ。本当、君はなんでもできるねぇ」

「……」

「どうしたの、渋い顔して」

「足立さんはどうして、喜んでくれないんだろう…」

「え? ……料理のこと? いや、喜んでるって。美味しいよー」

「違う」

「違うって、なにが?」

「俺が求めてるのは、そんな表面的な言葉じゃないんです」

「はぁ?」

「好きな人に喜んでもらいたいんですよ。役に立ちたい」

「えーと、つまり、それは…(あ、なんか面倒だこいつ)」




どうにも必要としてほしいのです

寂しがりの、構ってほしがり。
自信がないのです、自分の価値に。


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