主人公→足立





「足立さん」
「…なんだい?」

俺の呼び掛けに、足立さんは優しげな視線を向けた。
酷い人だ。
俺のこの一言に、どれほどの意味が込められているのか、知らないんだろう。
貴方の瞳の奥底に、どれほどの闇が隠されているのか、知らないと思っているんだろう。

知らないのは貴方だけだ。

俺は知っている。
貴方の罪も、物語の結末も。

何度も繰り返したのだから。



110312メモログ


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