尾浜×鉢屋





「なー、鉢屋。俺の好きなトコって、ドコ?」

「は? 突然なに?」

「いやさぁ、鉢屋って俺のドコが好きなのかなぁって疑問に思っちゃって。だって俺って性格悪いし?」

「自覚あるなら治せよ」

「無理って知ってるだろ? 言っとくけど、お前も十分悪いからなー?」

「で、ご存知性格の悪いこの鉢屋三郎が、素直に答えると思ってるのか?」

「思ってる」

「即答かよ。なんで」

「鉢屋は俺と違って律儀だからね。ちゃんと答えてくれるよ」

「……、その目、止めろよ」

「え、なんで?」

「なんか、キラキラしてて苦手なんだよ」

「子供のように純粋な瞳だって? いやぁ、照れるなぁ」

「ウゼェし。んで近寄んなって。…ホンット性格ワリィ」

「だって鉢屋が嫌がるの、面白いし」

「……あー、もう! 言ってやんねぇ! 答えてやろうと思ってたけど、ゼッテェ言わねぇ!」

「あらら、機嫌損ねちゃったの? ごめんってば、鉢屋」

「知らねぇし。近寄んな」

「鉢屋ってば本当に子供なんだから」

「うるせー」



星すら羨む煌めき
title:Aコース

キラキラ輝く、君の瞳が好きなのさ。
(なんて、言わないけれど)


120430


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