久々知×鉢屋





「うーん」

「? どうした、兵助。真剣な顔して」

「ああ、三郎。ちょうどいいところに。頼みたいことがあるんだが」

「うん?」

「ちょっと、首筋舐めさせてくれ」

「は!?」

「ほら、こっちきて」

「いやいやいや! 意味わかんねぇ! なんで首筋!? キモイ!!」

「いや、な。三郎だったら醤油かポン酢、どっちが合うかなって思ってさ」

「どっちも合わねぇよ!! つか真剣な顔でなに悩んでんだ! 本気でキモイんだけど!!」

「試したこともないのに、なんで合わないって決め付けるんだ! 一回くらい試したっていいだろう!」

「合う合わないの問題じゃねぇよ! その発想が危険なんだよ、……って、にじり寄るな!!」

「少しだけ、少しだけだから」

「ひぃっ! 怖い怖い! 目がマジすぎる!」

「当然だ。俺は本気だ」

「っ、ぎゃーっ!!」

・・・ペロッ


「……うーん。三郎は、ポン酢かな」

「は、はは……。答えが出てよかったな…。私は大切ななにかを失った気がするよ……」


テイスティング
120304メモログ


[HOME]
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -