竹谷→鉢屋♀
*双忍双子パロ
*現パロ
(双子パロシリーズですが、なぜか竹谷が幼なじみ)





俺には幼なじみが二人いる。
おんなじ顔した、双子。
一人は男で、もう一人は女。

子供のころからずっと一緒だった。ともすれば兄の雷蔵よりも妹の三郎の方が活発で気が合ったから、よくつるんでた。今でもそうだ。
あいつのことを女だなんて思ったことは、これっぽっちもなかった。

気の合う友だと思ってた。

けど、やっぱりオトコとオンナは違うんだと、最近になって思うようになった。

「三郎…」
「なに、はちざ」

休み時間のこと。三郎と他愛のない会話。俺は自分の席に座っていて、三郎は俺の机に座ってる。
この女子高生が自分の性別を失念しているのなんて、今に始まったことではないが。

「足、閉じろって」

恥ずかし気もなく開かれた足。柔らかそうなすらりとした太もも、短いスカート。

そしてチラチラ覗く、下着。

ほんの何年か前は(といってももう10年以上前だ)、綿のバックプリントだったのに。
今は純白の、ひらひらのレースつき。

「えー、なにはちざ。興奮してんの? ヤッラシー」
「はあー? んなわけないだろ。ガキの下着なんか見たって興奮するかよ」

平気な顔して嘘を吐く。

「なんだよー。同い年のくせして」

屈託なく笑う顔は昔から変わりないのに。
俺が大人の男に近付くのと同じくらい自然に、三郎も大人の女になろうとしている。

(時の流れってのは、残酷だ)

ずっと変わらないままでいられたらいいのに。
あのときの、無邪気なままの俺でいられたらいいのに。
俺は三郎の友達でいたい。いい幼なじみでいたいんだ。


……俺が男で三郎が女だから、きっと無理なんだろうけれど。


青春と純白パンツ
title:Aコース

だってしっかり脳裏に刻み付けちゃってる。
最低だ、俺。


120311


[HOME]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -