鉢屋
*なんか暗め





痛い、痛い。
作り物の肌を刺す風が、心の臓まで抉るようだ。

誰もいない。
もう、ここには誰もいないのだ。

今にも落ちて来そうな仄暗い塊を塗りたくった空を見上げ、ああこれほど私に似たものはない、そう思った。

僅かに差し込む光は、もう、私にはないものだったけど。


とても綺麗だった。







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テーマ「人外ファンタジー」
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