池田×富松





「なんで俺に言ってくれないんすか」
「はあ? 買い物に行く位言う必要ねぇだろ」
「先輩用事があるって言ったじゃないですか! それなのに一人で買い物なんて!」
「俺は一人で買い物もできねぇのかよ」
「最近全然遊びに行けてないし、買い物する位なら俺と会ってくれたって良かったんじゃないですか」
「今会ってるじゃねぇか」
「偶然じゃないですか!」
「それでも会ってることには変わりねぇだろ。なんの不満があるんだよ」
「あ……、あんたは本当に分かってない! 俺がどれだけ我慢してるか。そんなに俺と会うのが嫌なんですか」
「分かってねぇのはお前だろ」

無理して時間を作ることに、どれだけの意味がある。
一定の時間を共有すれば、果して愛が生まれるものなのか?

愛の深さなど計れるはずがないことを、お前は解りゃしねぇんだ。

時間は愛に代わらない


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