鉢屋
*死ネタ





君の手を握っていたいと思うのは、陳腐かな?
安っぽいかな?

だけど、こうでもしてないと不安なんだ。
暗闇へと落ちて行く意識の中、体温を、感覚を無くして行く中、最後まで君の温もりを感じていたいんだ。

恐怖でも痛みでもなく、君の温かさを。

いや、温かかった、ことを。



こうしていればまた君に会える気がして



馬鹿だなぁ、『また』なんてもうないのに。



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