池田×富松
*現パロ(大学生?)





甘い関係なんて、女じゃあるまいし。


俺と池田はまぁ偶然や気の迷いや諦めその他が重なって、いわゆるお付き合いしている間柄になった。

休みの日にこうして奴の部屋で寛ぐのも、好ましいからしていることのひとつだ。
なのに池田はそれだけじゃ不満らしい。

なんでだ。

欲しいと思ったときには体を委ねることもあるし、基本的には相手を尊重してやっている方だと自負している。

なにが気に入らないんだ。

聞いてみたところ、返ってきたのは「甘さが足りない」。

甘さってなんだ。
電車の中で人目もはばからずじゃれ合う恋人のようなものか?
それとも四六時中意味もなくハートだらけのメールをすることか?

いずれにしても、あんなものは気の迷いだ。その内冷める。

冷めた後、虚しくなる。


俺は池田に虚しさなんて求めてない。
見つめ合うだけが恋人じゃないだろ?

それでもお前は甘さ、なんて欲しがるのか?

真面目に答えてやると池田は顔を赤くして微笑んだ。


そうですね、見つめ合うだけが恋人じゃない。俺はあなたと共に歩みたい。


なんて。

馬鹿、甘すぎだっつーの。

嫌いじゃない、けど。



まるでプロポーズ


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