不破 僕と同じ顔をしているお前は、普段は飄々として傲慢な人間のように振る舞っているけど、本当はとても繊細だ。 好き勝手やって周りを振り回してそれが生き甲斐ですって言う癖に、お前はとても天の邪鬼だから本当は一人が嫌いで思いやるのも苦手で自尊心ばっか高い臆病者だって十分知ってる。 わからないわけないだろう? だって僕らは似ているから。 見た目じゃないよ。そんなものは後からついて来ただけ。 僕らは似てる。 僕はお前の性格をちゃんと知ってるけど、お前は僕の本当のところはなにも知らない。 正反対だね。こんなに似てるのに。 お前は僕を綺麗なもののように思っているだろうけど、僕だってただの人間だ。汚いつぎはぎを繕って己をツクっているだけ。 詰まらない人間さ。 お前だってそうだろう? 自分で自分を傷付けて、それに気付かずに更に傷付けて、痛くないようにつぎはぎのお面を当てて見ない振りをしてるだけなんだ。 人間は皆汚い。 だけど皆汚いなら、皆綺麗ってことだろう? だから、僕らは似てるんだ。 僕の愛しい友人へ。 (届かないけど) (届けないけど) (お前に送るよ) ずっと弱いままでいてね 追伸、あの場所は今でも綺麗なままです title by告別 [HOME] |