尾浜と鉢屋 *現パロ 「なー、鉢屋。昼飯食おうよ」 「おー、どこにする？」 「んー。あ、うどんにしよう」 「うどんって。ジジイか」 「だって急に食べたくなったんだもん」 「もんとか言うな。キモイ。まーいいけど。面倒だし」 「鉢屋はなにうどんにするの？」 「んー。月見もいいけど…やっぱキツネかな。勘右衛門は？」 「俺？ あんかけ」 「タヌキか。普通だな」 「鉢屋こそ。もっと面白そうなの頼めば？ ほら、マヨネーズうどんだって」 「妙なもん勧めるな。なんだよ、マヨネーズうどんって」 「へぇー、麺にマヨネーズが練り込んであるんだって。なんかすごいね」 「誰も頼まないだろ、そんなの」 「鉢屋が頼んでくれるんでしょ（キラキラ）」 「その目ぇやめろって、気持ち悪い」 「あっ、すみませーん。注文いいですかー？ あんかけ一つとマヨネー…」 ゴスッ！ 「っ、たぁ〜」 「すみません、今の取り消しで、キツネ一つとマヨネー…」 ギュウゥッ！ 「っ、〜〜！！」 「お客様、ご注文はお決まりになってからお呼び下さい（この忙しい時間に遊んでんじゃねぇよ）」 「「す、すみません」」 「つうか勘！ いつまで足踏んでんだ！」 「あ、ごめ〜ん」 「思いっきり人の足踏みやがって」 「鉢屋こそ、頭叩いたじゃん。それもグーで！」 「お前がいらんことしようとするからだろ」 「鉢屋もしようとしたし、お互い様だと思うけどー」 「ふぅ……。つうか、なにやってんだよ、俺たち」 「お腹減ったね」 「もう普通に頼もう。店員さんも怖いし」 「そうだね」 「「すみませーん」」 「キツネとマヨネーズ…」「あんかけとマヨネーズ…」 「「って、おい！！」」 キツネとタヌキ 20130602 [HOME] |