千歳×ユウジ





「おーい、千歳ぇ」

「んん?」

「? おい、無視すんなって」

「んんー?」

「ってちょ、目付き悪いって」

「ああ、ユウジか。ちっともわからんかった」

「わからんかったって、お前どんだけ目ぇ悪いねん」

「うん、左目はそげん悪かないけど、右目が見えないけんね。利き目は右だけん、仕方なか」

「でも、この距離でわからへんのはアカンやろ。眼鏡こーたら?」

「ああ、それ、いいかもなぁ。思い付かんかったばい」

「いや、思い付けよ」



〜翌日〜

「ユウジ」

「お? 千歳やん。眼鏡こーたんや。お前が昨日の今日でって珍しいなぁ」

「うん。よく見えるたい。眼鏡一つでこげん変わったいね。……あれ」

「ん? どうした」

「……や。ユウジの顔もよく見えるけん、嬉しくって」

「へ」

「ユウジ、かわいい」

「は、はぁー!? い、意味わからんこというなや!」

「照れんでもよか」

「て、照れてへんわ、アホ!」

メガネ
120305メモログ


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