財前×ユウジ





「あ、ユウジさん。明けましておめでとうございます。今年も相変わらずかわいいっすね」

「……は?」

「今日は一段と寒いっすね。って、手袋もせんと風邪引きますよ!」

「ってちょ、財前!」

「こうしたらあったかいやろ?」

「いやいやいや! さぶい! めっちゃさぶい! 心が凍えてまうわ!」

「もー、ユウジさんてば照れてもかわいいな」

「なんなんこの子! 悪いもん食った? どこかぶつけたんか!?」

「いややな、俺は正常ですよ」

「どこがやねん! その笑顔キモいわっ」






「という夢を見ました。初夢です」

「へぇ、幸先いいやないですか」

「どこが!? 目ェ覚めたとき、めっちゃ寝汗すごかったんやで」

「今年はそんだけ仲良うなれるっちゅうことやろ。ええやないすか」

「まさか、夢みたいにキモくならんといてや」

「ユウジさんよりキモくなるんはムズイんちゃいます?」

「なんやと!」

「まー、アレっすわ。初詣で願っときますわ。正夢にしたります」

「いらんわ!」


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