ユウジ→財前
※一個上の、謙也と財前の続き





「ユウジさんの弁当、えらい豪華ですね。オカンどうかしよったんですか」

「今日な、自分で作ってん」

「えっ、……ユウジさんの手作り、すか?」

「せやで。どや、すごいやろ。5時起きして作ったんや」

「いや、すごいっすけど。なんでそんな早起きして作ってんねん。朝練もあんのに、アホでしょ」

「だって、財前て料理作れる子が好きなんやろ?」

「え? …や、まあそうですけど。謙也さんとの話聞いてたんすか?」

「おん。俺、料理できんねんで。謙也よりもうまいねんで! だから、付き合わへん?」

「いや、だからあれ冗談…。つか、俺の好みは家庭的な『女の子』なんで」

「でも俺、裁縫も得意やし、家事得意やねんで」

「重要なんは『女の子』ってとこですわ。諦めてください」

「せやったら初めから『家庭的』とか言うなや! ぬか喜びさせやがって!」

「そこ、怒られるとこですか」


乙女心は複雑


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