白石と謙也
※モブ女子(の名前)が出てきます
※BLではない





「白石って好きな子おるん?」

「急にどないしたん、謙也」

「いやな、お前ってめっちゃモテんのに、言い寄る子みんな振ってるやん。好きな子がおるんかと思て」

「……おらんなぁ、好きな子。今は部活に専念したいしなぁ。受験もあるし…。あ、でも気になる子はおるかな」

「えっ、誰なん! 何組? ウチか?」

「や、8組の子。名前は知らへんねんけどな。あの、ちょっとふっくらした…」

「8組のふっくら? え、〇〇?」

「あ、多分そう」

「はぁ!? 嘘やろ?」

「ホンマやけど。なんで?」

「いや、むしろこっちが聞きたい。あいつのどこがええんや?」

「えー。どこって。……うーん。……おっぱい大きいところ?」

「そこぉお? ちゅーか〇〇、おっぱい以外も大きいやん、全体的に。白石てデブ専?」

「デブセンてなんや? なんか柔らかそうでええやん、あの子。見てて癒されるねん」

「あー、まぁ、性格は癒し系かもなぁ…。でも、白石が、なぁ。ハハ…」

「なんや? 俺、なんか変なこと言うたか?」

「いや、べつにぃ? ただ、お前の取り巻きの女子たちが知ったら、発狂もんやと思てな」

「あの子らは関係ないやろ」

「お前のそういう残ね…ちごた、天然なトコ、好きやわ」

「今、残念って言うたやろ」

「言うてへんって。空耳ちゃう?」


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