今日は節分。 下級生、主に一年生たちが楽しそうに豆まきをしている。 鬼は外、福は内、と可愛らしい声が学園のあちこちから聞こえる。 鬼役は先生や六年生の仕事。 しかしまぁ、動きが早過ぎて当たらない奴はいるし、当てたら後が怖そうなやつはいるし、フェアリーに当てたら可哀相だし、そもそも当たる当たらない以前に穴に落ちるやつはいるし、必然的に鬼の対象は狭まる訳で…。 文「なんで…あいつらは俺らばかりを狙うんだ!」 仙「仕方があるまい。私たちの中ではお前らが適任だろう。特にお前は"鬼"だからな」 小「そうだぞ!私なんか金吾に早過ぎて当たらないって泣きつかれたからな!」 文「じゃあ当たってやれよ!」 小「だってあいつら遅いんだもん。当たるには止まってなきゃいけないし。それじゃつまらんだろ?」 文「あとフェアリーだからって意味が分からん!そもそもフェアリーってなんだ!」 仙「フェアリーだもの」 小「フェアリーだもの」 伊「フェアリーだもの」 文「………」 長「……もそっ…」 小「図書の後輩と一緒にまいたってさ」 文「…そうかよ」 長「……楽しかった…」 文「長次はこの際いい。伊作!お前はどうしたんだ」 伊「例によって例の如く穴に落ちちゃって。そしたら投げられなかったよ」 小「それは哀れまれたんじゃないか?ただでさえ投げられなくても当たってたしな!」 長「言うな…小平太…」 伊「うん…そうだね…。長生きして下さいとか言われたし」 文「…はぁ〜…仙蔵は…言わずもがなか」 仙「ふっ、皆、私には投げてこなかったな。だが当然だ。私に投げるなど百ね」 小「後が怖いからじゃないか?」 長「だから…」 文「…もういい。それより留三郎はどうした。あいつも確か俺同様標的にされてたが…」 伊「留三郎なら、ハァハァいいながら積極的に当たりにいってたけど」 全『………』 全『だめだあいつ…』 節分の鬼役は、多分この二人が最適だろうなという妄想。 結局留三郎ショタコンギャグオチだけど。 という訳で、ありがち節分豆まきネタでした〜。 ………え?恵方巻き? ワタシイッタイナンノコトカサッパリワカンナイヨ。 節分でベタとかありがちと聞いて恵方巻きを思い浮かべたそこのあなた! 管理人と義兄弟の杯を交わしましょう。←文留なオマケ |