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ついった診断 4
2012/01/18 02:13


その日俺は、ふらりと留三郎と伊作の部屋へ寄った。
そこに伊作の姿はなく、留三郎だけがいた。
なにか修理している様だ。

「文次郎か?これが終わるまで少し待っててくれ」
「ああ」

俺は留三郎の後ろに腰を下ろすと、なんとなく留三郎の背中を眺めていた。

ふと、こいつを抱き締めたくなった。
ので、衝動のままに抱き締めてみた。
留三郎はピクッと反応したが、何も言わない。
調子にのった俺は、さらに腕に力を込めてみた。

「…苦しい」

留三郎が呟いた。
今は喧嘩する気分でもない。
俺は素直に腕を離した。
が、留三郎はなぜか少々ふてくされた表情で俺を見た。

「離せとは言ってない」

言われた俺は一瞬ぽかんとした後、笑いを堪えながら、「すまない」と言って再び抱き締めてやった。
今度は少し加減して。

留三郎は満足そうな顔をして、また備品だかなんだかの修理を再開した。





会話をせずとも漂う空気の甘ったるさに、伊作は部屋の前で立ち往生したという…。






「食満留三郎を後ろから抱きしめてみたら『苦しいよ』と言われたので離すと、少々ふてくされたような表情で『離せとは言ってない』と言われた。ごめんごめん」
という診断結果でした。
ナチュラルにイチャイチャさせるのが大好きです(笑)