〜潮江がのろけた〜 は?恋人である食満留三郎について惚気ろ? 何を急に…。 というかお前は誰だ。 気にするな?いいから惚気ろ? ……意味が分からん。 なんでお前に……もし惚気ないなら留三郎の着替え中の隠し撮りをやらない? なっ…!なにを撮っとるんだお前は! いいからさっさとしろだ? ……まったく、仕方ない。 あいつは世間一般で言うところの「ツンツンデレ」らしいが……そんなにツンツンしてないぞ。 それは皆の前だけで、二人の時はむしろデレデレだ。 まぁ、本人は無自覚だろうがな。 口こそ素直じゃないが、態度があからさまだ。 え?見せろ? 駄目だ。減る。 あと、努力家だ。 俺は常に鍛錬しているイメージらしいが……それは事実として、意外にあいつも俺ほどではないが人知れずこっそり鍛錬している。 ま、伊達に武闘派を名乗っていないということだな。 あいつが努力するからこそ、俺も鍛錬のしがいがあるってもんだ。 でもな、もう少し積極的でもいいと思うんだ。 喧嘩ではなく、色的な意味で。 付き合い中で、さすがの俺も留三郎相手なら慣れた。 が、あいつは何時までたっても慣れない。 それはそれで初々しくて可愛いんだが、たまにはこう、なぁ、誘うぐらいの勢いというか積極性が欲しいというか。 趣向を変えて、跨がらせてみてぇな。 顔を真っ赤にさせて腰を沈めさせるのも一興だな。 んで、可愛くない口からは変態、だのなんだの零れるんだよ。 目は潤みきって、熟れた林檎みたいに真っ赤な頬しながら言われても興奮するだけだというのを、そろそろあいつは学んだ方がいいじゃないか? ……あ、まずい。 やりたくなった。 え?そろそろいい? これも返す? そうか、なら俺は行くぞ。 …あーあー、こんな無防備な姿、忍びが晒すなよ。 ……これ、留三郎には内緒な。 じゃ、ちょっくら留三郎の所にでも行くか。 じゃあな。 「食満留三郎はツンにみせてデレデレ、それに頑張りやさん。あと実は、もうちょっと積極的でもいいと思うんだよ」という診断結果でした。 |