五十八話幸村side
「どこに行くんだい、江崎」
「?……あぁ幸村か。俺に声掛けんの初めてだよな」
「そうかもしれないね」
「どうしたんだよ、急に俺の行き場所尋ねて」
「少し君に興味が湧いてね」
幸村の発言にざわつく教室。
「お前、モテるのに彼女作んねぇと思ったらそっち系かよ」
「ふふっ。君と少し話がしたいんだけど」
教室内にいる女子は奇声を上げ、男子は冷や汗を垂らしながら苦笑い。そして江崎は顔を引きつらせ溜息を吐き、首を縦に振る。幸村はいつもと変わらない笑顔のままだ。
幸村は江崎を連れて校舎の外へ出る。
「で、話ってなんだよ」
「君……苗字名前は知っているね?」
「!?……あぁ」
「あの子に変な事したら許さないよ」
「何だよ、お前苗字名前に惚れてんのか?」
「……苗字さんは大事なうちのマネージャーだ。何故君が苗字さんに手を出すのかは分からないが、いい加減にしないと俺も黙ってはいないよ」
「はっ、知らねぇよ」
「……そう。後悔するよ、その言葉」
幸村と江崎の話。
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そして昼休みに幸村君が江崎の彼女のところに行って、夢主達のところまで連れて行くっていう話。
江崎の彼女はテニス部の大ファンで幸村君に話しかけられて喜ぶが、黒い幸村君に今回の件全てぶちまけるって話。
短くてすみません。