Noウェイ!?とりっぷ | ナノ
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -


楽しみましょう

※跡部からの贈り物
(第一回中学校テニスの祭典をほぼ改造した話)



跡部主催のスーパーテニスフェスティバルに何故か招待された私、咲本ひなたは立海のレギュラー達と共に会場に来ていた。



レギュラーの皆は立海ジャージ、私は立海の制服で来たのだが周りを見渡すとやはりジャージや制服は目立つと思う。



第一回中学校テニスの祭典ということらしいが、参加している中学はとても多い。


学校対抗の障害物リレーをしたり屋台やライブやその他諸々……皆がテニス以外の色んな競技で競い合うのは初めて見るので、何というかすごく楽しみである。お祭りも凄く好きな方なので今からどこに行こうか迷っている。


「頬が緩んでいるぞ咲本」

『はっ!』

「ふふ、咲本さんも楽しむといいよ」

「障害物リレーでは勿論立海を応援するだろぃ?」

『はい!』


「じゃあ真田に赤也、行こうか」

「あぁ」

「うぃっす!」


そう言って三人は大きなドームの方へ向かった。何かあるのかな。


「幸村君達はバスケの試合があるんですよ」

『バスケ……へ、へぇ』


絶対相手死ぬ。あの三人が相手とか、こ、怖っ……。


「では俺も行くところがあるので行ってくる」

そして柳もこの場を去った。去り際に何かを企んでいるような笑みが見えたのだが、気のせいだろうか。


「俺特に用事ねぇなー」

「私もないですね」

「俺も……あ、」


ちょっとここ入って行く、とつけたしジャッカルは小さな部屋に入って行った。看板を見ると「オジイの悩み相談」と書かれていたので、心の中でジャッカルを応援した。


「じゃあ俺達だけで周るか」

「そうですね」

『はい』


あれ、誰か足りないような……仁王がいない。いつの間にか何処かに行ったようだ。

というわけで、ブン太と柳生と一緒に行動することになった。



「ひなた、どっか行きてぇとこある?」

『うーん、特には』


「柳生は?」

「そうですね。……あ、あそこにあるお化け屋敷なんてどうでしょう」


「……。べ、別にいいけどよ、ひなたが怖いんじゃねぇの?」

『いや大丈夫ですけど……』


もしかしてブン太怖いのかな?

そう思いブン太を見ていると、「い、いや俺も怖くはねーぜぃ!」なんて目を逸らしながら言っていた。





お化け屋敷に入るといきなり見知った顔が現れた。


「ん?……うわっ!!」

『?……あ、柳先輩』


オーバーリアクションなブン太に少し驚いたが、よく見ると柳が柳の木にぶら下がっていた。


「柳!何してんだ!?」

「幽霊は柳の下に出ると決まっている」

「だからって何もそんな格好で現れなくたって」


『頭に血、上りません?』

「あぁ。休み休みしているから大丈夫だ」


ブン太と私の反応は正反対であり、私はのんびりと柳と会話していた。柳はどこからかいつものノートを取り出し、「咲本はお化け屋敷が苦手ではない」と口にしながらデータを書き加えていた。お化け屋敷が全く苦手というわけではないが、ブン太がオーバーリアクションな為私は反対に冷静になるだけなのだ。


そしてブン太の後ろには伊武がいたらしく、またブン太は驚きの声を上げていた。


『……柳生先輩?』


柳生は先程から黙って突っ立ったままだ。気になり声を掛けるが返事はない。ブン太も不思議に思ったのか、柳生に声を掛ける。そして感心した声を上げた。


「おぉ、流石ジェントルマン。気を失っても姿勢を崩さないとは」


いや、ジェントルマン関係ない。ていうか気を失ってたのか。お化け屋敷苦手なのに何故入ったんだ。





********************



お化け屋敷から出た私達。出口には仁王が立っていた。


「おっ、仁王じゃん」

「仁王君、貴方いつの間に」


「お化け屋敷はどうじゃった?」

「それがよ、一番驚いてなかったのがひなたなんだよな」


「ほぅ……二人とも情けないのぅ。それで咲本、ちょっと来てほしいぜよ」


『えっ、はい』



「仁王君、くれぐれも咲本さんに変な事をしないように」

「そうだぜぃ。虐めんなよ」


「……俺ってどんなイメージなんじゃ」



柳生とブン太と別れ、仁王の後ろについて行くと宍戸の姿を目にした。珍しく鳳は横にいない。仁王は宍戸を見るなり喉を鳴らし、声をかける。


「よぅ」

「ん?あぁ、立海の仁王……っと、咲本じゃねぇか」

『こ、こんにちは』





そして宍戸と一緒に仁王に連れられた場所は、ショッキングカップルの開催場所であった。




楽しみましょう


(私と宍戸が)
(ショッキングカップルに出るの!?)


prev / next

[ back ]