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休日の出会い

赤也と仲良くなれと言われてから二日が経ち土曜日となった。
勿論何も進展はない。



「さて何しようかな。
うーん、買い物以外にすることないなぁ」

いつもの近所のスーパー行くにも短時間で行けるし。





「……あっ!」


東京に行こう!
やっぱりテニプリにトリップしたなら東京は行っとかないと駄目でしょ!

東京っていえば、青学に氷帝、不動峰、山吹……。
うわっ山吹ってことは亜久津いるじゃん。
会いたくないなぁ。

でもお礼言わないと駄目だし。
まぁ偶然会ったらでいいか。





「よし!そうと決まれば東京へレッツゴー」


ただ今の時刻は十時。
素早く着替えてお金を持って電車に向かう。

テニプリのキャラ見れるといいなぁ。
立海のキャラだけでもキャラ濃すぎて
十分って言えば十分なんだけど。






********************



というわけでやって来ました東京都!

取り敢えずお腹が減ったから昼食にしよう。




「ケーキバイキングかぁ」


美味しそうだなぁ。
ブン太がいたら喜びそう、な……








いたわ。






何で東京にいるんだよバカヤロー。


ケーキバイキングの前に派手な髪色の人がいるなぁ、って思ってたらブン太だった。
見なかったことにしよう。
というか逃げよう。







ケーキバイキングから少し離れ、また何処で食べようか考え迷う。

「うどんでいいか」


ちょうど良い所にあったうどん屋に入り数十分で食べ終わる。


そして外に出て周りを見渡しながらさしたる目的もなく歩く。
何処かでキャラを見れるといいなぁなんて思っていると、近くでテニスボールの音が聞こえた。

誰かテニスしてる?
音の聞こえる方へ急ぎ足で行くと、何人かがテニスをしていた。



あれ……あの人達ってもしかして
ふ、不動峰だよね?
そういえばアニメとかで見たことあるなココ、ストテニ場だ。


今打っている人達は確か、神尾と伊武と杏ちゃんって名前だったっけ。


あっちは私に気づいてないみたいだし、
いや私存在感が薄いから大丈夫だけど
少しの間見ていこうかな。

ハァ、私もテニスしたい。
硬式はやったことないけど……。

それにしても楽しそうにテニスするなぁ。
いいないいなぁ。




ってあれ?こっち見てない?
杏ちゃんが私の方指差してない?
自意識過剰かな、と思って周りを見てみたけど誰もいないし……



「おーい!そこの女の子!こっちおいでよ」

『っ!?』


えぇぇぇぇぇ!?
むむむむ無理だよ、私人見知りなんだよ!

でも大袈裟に手招きして呼んでるから、行かないと駄目だよね相手にも悪いし。


小走りでテニスコートの方へ向かう。
恥ずかしいから下向いて走ってるけど、皆どんな表情してるだろ。
きっと下向いて走る女なんかひいてると思うな。



「あなたずっと私達の事見てたわよね?」

『すすすいません!!直ぐに消えます!』

「え、ちょっ!」


回れ右して逃げようとすると素早く腕を掴まれた。あれデジャヴ……。

力強いと思って私の腕を掴んでる人を見てみたら、杏ちゃんではなく神尾だった。



「テニスに興味あんのか?それとも経験者とかか?
俺ら今三人だからあと一人足らなくて困ってるんだよ。
良かったら一緒にテニスしようぜ」

そう言ってニカッと笑う神尾。
え、笑顔が眩しい……。


『あの、えっと、初めて……初心者です』

「なら教えてあげる!ラケットもう一本あるし。
さっき見てたって事はテニス好きなんでしょ?」

『は、はい!
……あ、良いんですか?』

「全然オッケーよ。私は橘 杏、よろしくね」


『ああありがとうございます!
えっと、咲本ひなたです』

「俺は神尾アキラ。で、こっちが伊武深司。
お前はどこ中?俺ら不動峰だけど」

『りっ、立海です』

「えー!神奈川じゃない!
東京には遊びに来たの?」

『はい』


「……何で敬語なんだろ、まぁどうでもいいけど。一年だったらまぁ普通だし」


ずっと黙っていた伊武が口を開いた。
ボソボソ話してるけど、学年答えた方が良いのかな。


「本当だわ。
私達二年だけどひなたちゃん何年生?」

『い、ちねんです』

「そうなんだー。
じゃあ自己紹介も終わったとこだしテニス教えるわ!
ちょっと待ってて、ラケット持ってくる!」

そう言って杏ちゃんは走って行った。
少し離れた所にテニスバッグがあるのが分かる。


そしてこの場は私と神尾と伊武の三人になり、神尾が話しかけてきた。


「咲本は何か部活入ってんの?」

『い、いえ』

するとチラリと伊武が私の方を見て、またそっぽを向いて呟いた。

「運動出来なさそうだし」

『ででで出来ます!』


「ふーん」


運動は得意な方だから勢い良く言い返したけど、出来なかったら恥ずかしいよね。




「ひなたちゃーん、持ってきたよー!」

『あっ、すいません』

「はいラケット持って!」

『あ、ありがとうございます』


じゃあまずは握り方からね……











そうして不動峰の三人とのテニスが始まった。




休日の出会い

(テニス出来るなんて嬉しいな)
(よし!頑張るぞ)

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