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恭はしばらく学の言葉を待っていたが、あまりに焦らされるので、「おれに言えないようなことですか」と一層眉を曇らせた。
学は徐に立ち上がり、腕組みをして窓の向こうを見据える。太陽に怯みもせず、堂々と。
そして、虚空に呟いた。
「……男なら、美人に弱くて当たり前だ」
───たとえその女が、
最果てからの侵入者でもな。
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