俺、笠野 悠季の場合。
20XX年6月。
相変わらず宇宙人である。
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宇宙人的奇行:その2
「だからね、俺はそうしたほうがいいと思うんだ」
「あのなぁ…」
…ふぅ。
いきなり何を言い出すんだ…。このミジンコめ。
うじむし以下の下等生物か。
――と、言いたいところだが、かれこれこの押し問答が1時間続いてるんだな。これが。
なんかもうしつこいの次元じゃない。
頭のネジが全て緩められてる気がする。
さすが宇宙人だ。
「それほどでもないよ」
「黙れ。人の思考読み取るな。未確認生物」
「ああ、やっぱ興奮するね」
ぞわっときた。
やばい。全身の毛穴という毛穴から汗吹き出しそうだ。
比喩表現でもなんでもなくて。
マジで母星に帰ってください。
「…はぁ。笠野は強情だなぁ」
「うん。あんたにだけは例えウィルス注射されても言われたくないな」
「注射…ね。俺の注射さしてあげ」
「流れ的の発言がそういうのだとしても、作者が慣れてないから自重しろ」
「作者がそんなじゃ、俺達この先に行けないじゃないか」
「この先はないから安心しろ」
っていうか、俺のことを安心させてくれないか。
誰でもいいからこの馬鹿を国外追放してほしい。
金なら積む。
…10年後に。
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