それでもって今。


あの魔の住人は今でも女装などを強要し、俺には女っぽくいろと命令してきている。



――残念ながら、俺は中身まで女の子色に染まってないけど。


あくまでもこれはビジネス。


姉と母はこうやることによって、お小遣をくれるっていうね。

で、そうしたのは俺ね。


中々割がいい仕事で、普通にアルバイトするよりは貯まる。

まぁ、ウチは金持ちだ(母がサイフのひも握ってる)し、姉は名の売れた女社長だ。




そんなこんなでこの学校でも女言葉なのだが――。




もう一つ。忘れてもらってはいけない理由がある。


なにせ、この高校は全寮制のボーイズスクールだ。

ゲイバイの密林。または無法地帯。



やっぱり自分で言うのもなんだけど、俺は顔のいい部類でして。

しかもどっちかと言うとネコ、といわれる部類の。


しょうがない。
小さい頃に一般の男子がするはずのスポーツというものを修了してないから、体だのなんだのの線が細いんだ。


それに、姉母のせいで髪は男としては長めに伸びてるし。

まだよかったのは背がいくらかあることだ。




 



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