「てか、俺」




やけに冷静じゃね?



普通こういう場面って、もっとテンパるものなんじゃないか?

もしくは焦るとか、とか。



だがあいにくそんな気持ちが少しも浮かんでこないんだな、これが。



むしろ、馴染んでるような…――って何言ってんだ、俺よ。



「よし、夢だ。寝よ」



さぁ、ベッドに上がって…





ピピピピピピピッ!!



「!?」



なんだこの大音量!!“ピ”が“ビ”に聴こえる不思議。

しかもありがちデフォ音とか!


――目覚まし時計ですよね!わかります!!


てか、止めなくては!




バシッ!ガシャンッ!



…落ちた。


おもいっきり音源の頭部についてるボタンをはたいて止めたら、本体が落ちた。

悲しい音をたてて。



これはアレですね。おだぶつ様です。


俺のでもないのに壊してごめんなさい。誰かの目覚まし時計。



 



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