ちなみに今の“j”は打ち間違いではない。

正にそうなってしまうようなことが、俺の目の前で起きている。



一応、目を擦ってみた。

…あ、まつげ2本抜けた。


まつげ2本を犠牲にしても、目の前に変化はない。



これもまた定番というかお約束だけど、頬をつねってみる。


はい、残念。世界は変わらない。







俺の目の前には、他人の部屋が広がっていた。







どうしよう。どれもこれも見覚えがない。

ベッドの位置も、机の位置も、なにもかもが違う。

同じとこなんて、天井の色くらいだ。
同じとこなんて言うのもおかしな話だけどな。

きっとこだわりのある人とか以外は、ほぼ同じような天井だろうし。




で、結論が、俺の部屋じゃないってわけだ。




じゃあ、誰の部屋だし。


少なくとも、部屋にお邪魔しちゃうような友達の部屋とはどれも違うし。

その前に俺、ゲームしてる途中から記憶がないんだよね。


だから自分で来たとも考えにくいし、拉致って考えるのもドラマの見すぎって言われるオチだろうし。




 



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