1
「いっ…――、っ」
痛い痛い痛い。
なんだこれ。まるで寝相が悪くてベッドの上から落ちたような痛さ。
――と思って目を開くと、見えたのは真っ白な天井だった。
横を見ればベッド…ってなんだよ。現に落ちたのか。痛いはずだわ。
だけども、俺ってばいつの間に寝たんだっけ。
ベッドに入った記憶なんてないし。むしろゲームしてた途中だし。
…そう、ゲームをしてて、桃子ちゃん…まぁ、やってたゲームの攻略キャラなんだけど、その桃子ちゃんがバッドエンドになって(ちょっとカッとなって)ブチ消しして、やり直そうと思って…――。
はいはい、ギャルゲーですけどなにか?
ギリギリR18じゃないよ。ギリギリ。
っと、ちげーよ。そんなこと説明してる場合じゃなくて、今は俺が夢遊病患者かどうかって話なわけさ。
「うーん…記憶ねぇー」
もしこれが記憶喪失とかだとしたら、かなりしょぼくないか?なんのドラマにもなんねーよ。
てか、今何j
・・・。
[*←] | [→#]
1/14
←