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で、俺が“陽介”って呼ばれたってことは…。
「あ、ちょ、廊下ドタバタ走らないでちょうだい!」
バタンッ
2D母さんの怒鳴り声がなんだか後ろから聞こえた気がしたが、構ってる場合じゃあない。
今、俺が飛び込んだ場所は洗面所なわけでして。
つまりは自分の顔の確認をするためなわけだけども。
え?なぜかって?
それは、あれです。自分が主人公かどうかってわけだ。
――そして、鏡に映った自分。
その反対の世界には、変わらない俺がいた。
って、なんでやねーん。
「ちょっとちょっと。こういうのって、『そんな…まさか…俺の顔じゃない…!?』みたいになってガビョーンって話じゃないのか」
だって、ぶっちゃけこれ、夢物語にもよくあるトリップってやつでしょ?
違うの?
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