で、俺が“陽介”って呼ばれたってことは…。






「あ、ちょ、廊下ドタバタ走らないでちょうだい!」



バタンッ


2D母さんの怒鳴り声がなんだか後ろから聞こえた気がしたが、構ってる場合じゃあない。


今、俺が飛び込んだ場所は洗面所なわけでして。

つまりは自分の顔の確認をするためなわけだけども。



え?なぜかって?


それは、あれです。自分が主人公かどうかってわけだ。






――そして、鏡に映った自分。





その反対の世界には、変わらない俺がいた。




って、なんでやねーん。



「ちょっとちょっと。こういうのって、『そんな…まさか…俺の顔じゃない…!?』みたいになってガビョーンって話じゃないのか」




だって、ぶっちゃけこれ、夢物語にもよくあるトリップってやつでしょ?


違うの?




 



[*←] | [→#]

9/14



 
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -