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冷たく吐き捨てたこの男。
麻生 楓(メガネ標準装備)はこの部屋の主。であり、俺の高校からのしんゆ…親友、だ。うん、親友。…だよな?あはは…。
てか、こいつも…
「…そうだよな!12月25日がなんだ!ただの休日だし!なぁ!?」
「…はぁ?」
「俺もお前もロンリーだけどさ、悲しむことなんてないよな!はっはっは」
「…いきなりこんな日に、しかもこんな時間に押しかけてきて何言ってるの?馬鹿なの?別に一人だなんて言ってないでしょ」
・・・・・・。
「はっ!?え、うそでしょ、楓!まさかお前もリア充!?シネ!!」
「誰に向かって言ってるの。颯太」
「だって!まさかまさか!お前が裏切り者だったなんて…!お前も俺と同類だと思ったから押しかけたのに!!」
「非常にいい迷惑だよね」
いや、たしかに!楓は顔いいけど!高校では《氷の王子様》なんて、うすら寒いベタなネーミングをつけられてたくらい美形だけども!
まるっきり女なんて相手してなかったというのに…!
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