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「そうだよな!楓!」

「帰ってきて開口一番、なんなの君は」


その通り、俺はリビングのドアを開け開口一番にその部屋にいるだろう人物にそう言った。
だからなんだ。

んなの関係ない。


「“クリスマス”がなんだ。てか、“クリスマス”ってなに?食べもん?おいしいの?なにがたっちゃーん(はぁと)だ。けっ!!」

「クリスマスはイエス・キリストの誕生日だよ」

「そんな説明ノーセンキュー!!」


生真面目に返しやがってさ!
そういうことを言いたいんじゃないんだよ。

つまりはさ、





「…さみしい」




時刻11時38分。

聖なる夜だというのに、俺は何をやってるんだろうか…。



「なんてさみしいんだ…!」

「うるさいね。近所迷惑だから」



…すっかり忘れてたこの存在。









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