まぁ、とにかく怖かった。
「…アリガトウゴザイマス。フクカイチョウ」
「わかりやすいくらいの片言だね」
「やっぱり馬鹿だな」
…なぜに会長が出てくる!?
頬杖をついたまま言われるとか、屈辱以外のなんでもないんですが!!
会長はもうずっとあのカッコイイウェイターさんと話してればいいよ!
んでカワイイウェイターさんは副会長がもらえよ!
いざとなったら副会長が右でもいいからねっ。
カワイイ×美人もいけると思うんだ、俺!
…あ、話がまた脱線してしまった。
「紗依!大丈夫だったか?」
「あ、真琴。心配かけてごめんねありがとー」
ガシッと手を握られる感覚がして、その方を見てみれば、
おいおい、なんだこの優しい生き物は。
今ならこのモジャモジャヘアーもモフモフして見えるよっ!
それに対してなんだ会長と副会長は…
「こんなに馬鹿な奴見たことない」
「行動が幼稚だよね」
解せぬ
これイジメじゃね?
精神破壊から目論むとかあくどっ!
副会長笑ってるし!いや、嗤ってる!
会長なんて、まるで虫けらを見ているかのよう…!
逃 げ た い 。