「…――ところで、君」
「なんと素晴らし……へ?」
「うん、そう。君」
つい指を自分に向けて指せば、にっこりと笑った副会長様。
え、なに?なんなの?
ちょっと、俺!どうしたの!
あんなに影になりきると、月影先生とも約束したじゃない!
なんか光り輝く人に話かけられてるんだけど!!
「俺は影俺は影。影なのよ…!沙依!」
「落ち着けよ」
呆れた目で秀介は言ったけど、君はいますぐ王道くん総取り合戦に参戦すべきだ。
ついでに副会長も俺に構うな。会計くんを見習え!なんかだらしなく締まらないデレ顔してますよ!
ありゃあ完全無欠取り巻きルートだわ。
あと、そこ!俺様生徒会長!なにウェイターさんとなんか和やかに談笑してるの!
実はウェイターさんとなんですか!?
ついでにどっちが左側でどっちが右側かそこんとこよしなに…