「…沙依、一言言おうか。
――この席順はなんだ」


「へぇ?何が?」


「何がもどうもない。なんで席が余ってるのに、わざわざ詰めないといけないんだよ」


「禁則事項です」


「…(あえてのスルー)。そして、なぜにお前は違うテーブルに座ってるんだ」


「他意はありません」




嘘。めっちゃある。


ひらたく言えば、巻き込まれ防止です。




だってこのあと…







『キャアアァァァッ!!』







いらっしゃいました、生徒会!!

インザキングダムロード!!




ああ!まっすぐこっちに向かって来る!

生徒会専用席というものがありながら!



おおっと先頭は副会長だァ!!
その後ろから会計、少し離れたところから会長がァァ!


書記は……



ああ、辻原君は今こっちだ。







「わくわく!」


「…。特にどうとは言わないが、何となく理解出来る自分がやだ」



ん?

なんか秀介が言ってらー。


まぁ、きっと真琴はこいつらには渡さねぇ。的なことなのでしょう。

グッド独占欲。





 




[*←] | [→#]
27/43



 
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -