「…沙依、一言言おうか。
――この席順はなんだ」
「へぇ?何が?」
「何がもどうもない。なんで席が余ってるのに、わざわざ詰めないといけないんだよ」
「禁則事項です」
「…(あえてのスルー)。そして、なぜにお前は違うテーブルに座ってるんだ」
「他意はありません」
嘘。めっちゃある。
ひらたく言えば、巻き込まれ防止です。
だってこのあと…
『キャアアァァァッ!!』
いらっしゃいました、生徒会!!
インザキングダムロード!!
ああ!まっすぐこっちに向かって来る!
生徒会専用席というものがありながら!
おおっと先頭は副会長だァ!!
その後ろから会計、少し離れたところから会長がァァ!
書記は……
ああ、辻原君は今こっちだ。
「わくわく!」
「…。特にどうとは言わないが、何となく理解出来る自分がやだ」
ん?
なんか秀介が言ってらー。
まぁ、きっと真琴はこいつらには渡さねぇ。的なことなのでしょう。
グッド独占欲。