「おらよ」


「わわっ」




また戻ってきたと思えば、すぐに真琴に投げつけるその早業。

やっぱ寮監さんぱねぇよ。





…実を言うと、俺寮監さんに会うのは初めてだったりするんだよね〜。


この学園の寮監さんって、特別なことがないと出てこないらしいしさ。



それでいいのか。とも思うけど、今まで不足なく動いてるんだから平気なんだとみた。





「じゃあ、これでもういいな。さっさと部屋行け。おら」


「「「(すげぇめんどくさそう)」」」




でもここは王道学園!

すると、ここで登場するのが、



「――あ、俺瀬岡 真琴って言います!一応、名前教えてもらってもいいですか?」


「ああん?」





おお!勇者マコトよ!

君はどこまで僕を萌え上がらせるんだっ!!


寮監さんに名前聞いちゃう?聞いちゃう?

で、惚れさせる訳ですか!

うっひょー




「ふん…。名乗らねぇ理由もねぇしな。――九条 哉汰。これで満足か?」


「あ、ああ。ありがとうっ!」



見下し流し目ごちです!九条様!!

ネコちゃんがここにいたらハァハァもんだね!



え?

俺もハァハァしてるけど、それとこれとは別!

俺ネコちゃんじゃないもんよ〜。




 





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