王道さんいらっしゃっーい

 




赤井 沙依。16歳。腐男子歴、7年。

ついにやりました。


ハローハロー
お姉様、聞こえますか?






「瀬岡 真琴って言います!みんなよろしくなっ」




「え…なに、あのオタク」
「キモーい」
「ないわー」





おっす、オラ悟〇!みたくそう高らかに言ったのは、王道編入生こと、瀬岡くん。

もっさりとした黒髪に瓶底眼鏡…。


ああっ、もう!

黒髪は鬘ですよね!?わかります!!


周りの反応も王道的ですね。





「まぁ見てわかると思うが、瀬岡はあの空いてる席なー」


「ジーザス!!」


「んで、今叫んだやつにイロイロと聞けー」




いや、この事態。
叫ばずにいられるか!?

否、ムリだろう!



だけど…




「先生!俺はイロイロと忙しいので難しいです!」



俺は傍観派だしね!

どうせなら秀介に任せろ!!
そしたら最高だから!イロイロと。



「いや、お前でいいだろー。なんか怪しい目でガン見してたし」


「いやいや、秀介の方が適任でーす!」


「…。ガン見否定しないのか。ていうか、俺はやだ」


「いやいやいや、ほら馳もそう言ってるし」


「いやいやいやいや、だが断る」



俺には観察行司という、大変な役目があるんだってば!


篠っちも秀介も辻原君(巻き込み)もみんな瀬岡くんを取り巻いてればいいんだよ!

それを俺がウハウハしてるんだからさ〜!!




 




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