「(それよりも…)ねー、秀介ー…。会長なんで出てこないんだろー」


「俺が知ってると思ってるのか」


「知ってたら萌えるよね」




俺の知らないところで実は秀介と会長が出来てたとか。



できれば俺のいる目の前でイベントをこなしてもらいたかったがしょうがない。

親友に免じてゆるしてやろうじゃないか。


でも次からは俺の視界に入ってな。
そしたら身を隠しながらもガン見してやるから。

あーんではーんな展開でも俺、頑張るから。





「沙依。違ったら悪いな。…俺で想像やめろ」


「想像じゃないやい!妄想だい!」


「なおキモい」




なおってなんですか。なお、って。


うぅ、こんなことじゃへこたれないぜ!

腐男子たるもの動じることなかれ!

キモいは褒め言葉!


ザッツライト!!





「――では、以上で生徒会報告を終わります」



って、あー…。

秀介と話してたら終わったよ。終わっちゃった。


会長出てこなかったなー。結局。







「最後に、生徒会会長は私用により欠席いたしました。では、これで始業式を終わります。速やかに退場してください」





…だそうです。




 




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