題名からしてグダグダの予感☆


創「お前らー、声を合わせてタイトルコールするぞー」


いきなり現れた創は全くヤル気無い声でみんなに話しかける
もちろんその場にいた11人は、声を揃えて「はあ?」と腑抜けた声をだす。それを聞いてどう解釈したのか分からないが、創はそれだけ息が合ってんだ、練習無しに行くぞ。と言って、怠そうに右手で作った拳を上へと挙げる


創「はい、ドキド「いやいやいや!待て待て待て!?」……んだよ」


一人で勝手に物事を解釈し進めようとする創に待ったをかけたのが我らが苦労人…清斗であった
そんな清斗にこれまた怠そうに眉間に軽く皺を寄せて問いかければ清斗は軽く切れた


清「なんだよ…じゃねぇだろ!まずはこの状況の説明をしろよ!?」


彼がそう言えば周りから、そうだそうだと言う賛成の声が上がった。実は彼らはなんの説明も無く、この部屋に案内されたのだ。部屋の内装はよくクイズ番組であるようなセットである
聡い者はこのセットを見て、次の企画がなんなのか把握したが、やはり状況の説明は欲しいものである


創「見て分からねぇか?」
清「分からないから今聞いてるんだろ…」
零「早く言えよ。俺を待たせるな」


イラついて若干俺様発言をした零を見ては、わざとらしく溜め息を吐いた。それにブチ切れた零は「こいつ殺す」と呟き、原型に戻りカノンを打とうとするが、それを清斗やキドや恋が止めに入る


キド「やめとけ零。打つだけ体力の無駄だ」
創「なんて言ったって俺、アルセウスだからな」
キド「なんかイラついた。俺も加勢するぞ」
鈴「落ち着けって。あいつの相手をすると馬鹿になるぞ」
創「鈴希くんバトルで負かすぞ」
鈴「あぁ?やってみろや」
清「ええい!喧嘩するな!話が進まねぇ!」


零&キド&鈴希と創の間で火花がぶつかり合い、いつバトルが起こってもおかしくない状況になったのを清斗がなんとか仲介に入り、その場はなんとかおさまった。まだ本題にも入って無いのに、清斗の表情は早くも疲労の色で染まっていた


堯「んで、企画の内容はなんなんだ。話せ」
風「大体は察しついてるけど〜、内容を明確にしたいしね」
カイ「早くしてよー、じゃないと君の娘さんのアルバム全部燃やすよ」
創「うわああああ!それは!だめ!絶対!」


脅しではない…本気でアルバムを全部燃やしかねないカイの目を見て、慌ててそれを阻止し、頭をガシガシとかいて面倒臭そうにこの企画の説明をした


創「あー…まぁ、まんまタイトルコールと同じでこれからクイズ大会をする。」


大半は嗚呼、やっぱりな。みたいな顔をしてるがテツと零音だけは分かっていなかったみたいで、クイズ大会と聞いてテツは「クイズー?!」と好奇心一杯で輝かせた目をしてそう叫び、零音は首を傾げて「クイズ〜?頑張るぞー」と意気込んでいた


創「チームは二組を四つ、三組を一つで分ける。尚、チームはこちらで勝手に決めさせて貰った。出題問題は管理人の都合で全部で三問な。多く答えたチームにはご褒美があるかもしれない」


ざっとこんなもんだ。と言って一通りの説明を終えた。みんなは納得したのか、一つ頷いてはなるほどと呟いていた
そこで、はーいと挙手をしたのは不憫キャラで有名な蒼空だ


蒼「ご褒美ってなにー?もしかして鈴からのチューとか?」
零「おい変態うるせぇぞ。黙らねぇとこの頭かち割るぞ」
蒼「いだだだだだ!もうかち割れそう!脳味噌出ちゃう!」
カイ「えーそれだけはやめてよー。脳味噌って芋虫みたいで気持ち悪いよね。うげぇ想像しただけで吐き気するわ」
零音「でも、喰べれもがあ」


何か言いそうになった零音の口を両手で塞ぐ堯。その行動にみな首を傾げたが堯はゆるく頭を横に振ってから「なんでもない」と告げた。未だに堯の手によって口を塞がれてる零音はモガモガと口を動かしていたが、つい癖で堯の指をがジリと力一杯噛んでしまった。
堯は声をあげなかったにしろ(もしかしたら声にならないほど痛かったかもしれない)零音の口から手を離して、噛まれなかった方の手で零音の頭をスパンといい音をたてて叩いた


零音「〜ったあ!うわーん、清斗パパー、堯が殴ったー!」
堯「殴ってない。叩いた」
清「同じじゃね?あとパパになった覚えはない。零音も叩かれたくらいで泣くな。男ならシャキッと」
風「ヘタレが何偉そうに言ってんだよ」
清「な?!へ、ヘタレじゃねぇ!」
キド「ほお?清斗はヘタレか…」
鈴「なかなか面白えこと聞けたわ」
創「ヘタレでか亀なぁ…」
清「ニヤニヤすんな!あとヘタレじゃねぇよちきしょう!」


ヘタレ疑惑が浮上し、聞かせてはいけない奴らに聞かれ、清斗はなんとか訂正させようと訴えるが、みんな「へー?ふーん?」と言ってニヤニヤと嫌な笑みを浮かべていた
どうやったらヘタレじゃないことを分かってくれるか頭を悩ませていたら、ポンと肩を叩かれた。後ろを振り向けば堯がいて、彼はフッと微笑んだ

そして清斗は思った。
こいつは俺がヘタレじゃないことを理解してくれた…!と。理解者がいてくれたことにより清斗は少し涙ぐんだ

一人でも理解者がいてくれたことに俺は涙するぜ…


堯「ベスト オブ ヘタレだな」

清「どちきしょうがアアアアアアアア!!!!!」


いい笑顔でそう言った堯の後ろで我慢出来なかったのか恋はぶはっと吹き出して、お腹を抱えて笑いこけてしまった
こうしてみんなからベストオブヘタレと言う称号を頂いた清斗であった


清「全然嬉しくねぇよ!!」



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