頂き捧げ | ナノ


ガヤガヤと賑やかな商店街
この世界にも商店街があることに驚きつつ、ナマエは自分がいた世界のことを思い出しては懐かしんでいた。そして、こうして八百屋とかもあるんだから、買い物をして、今日は自炊をしよう!と言う提案を出したところ、みんな賛成してくれた

持つべきものは家族だね!

るんるん気分で、部屋確保組と買い物組で分かれることにした。即興で作ったクジをそれぞれ引き当て、配役が決まった




「そこのお姉さんお茶せえーへん?」

「お嬢さんもえらい別嬪さんやなー!」

「むっちゃかわええやん!せや、これから俺とデートなんてどうや?」



しくった。
クジ引きなんかするんじゃなかった。適当に決めなければ良かった。ちゃんと考えて決めとけば良かった。くそ…!

クジで引き当てた配役は、恋と希色が部屋確保組。あたしと花火が買い物組で決まった。その時は気分が浮かれていて後のことを予測してなかった。そうだよ…こいつと一緒に行ったらなんの役にもたたないじゃん!ナンパしまくりじゃん!
本気でしくった!くそ!数分前の自分を殴り倒したいよ!


後悔先に立たず。

そんなことわざを頭に浮かべながら、なんとか買い物を実行しようと花火を連れ戻そうとするが、こいつ…次々と声かけやがるから、追いつかねぇええ!
べ、別にあたしの足が短いとかそんなんじゃないし!!


「そっこのかわええお嬢さ〜ん、俺とお茶なんてどー…や…」


次なる女の子へ声をかけた時、花火の動きが止まった。あたしにとってみればそれは嬉しいことだが、なにをみて固まってるのか不思議に思い、ヒョイッと花火の背から顔を覗かせると…


「す、鈴ちゃん!」

「あ、ナマエちゃん!」


鈴ちゃんと零くんと蒼空くんがそこにいました
そりゃあ花火も固まるわけだ。しかも知らなかったとは言え、鈴ちゃんをナンパした瞬間に零くんが睨んできたよ


「久しぶり鈴ちゃん!元気にしてた?」

「うん、元気だよ。ナマエちゃんまた可愛くなったね!」

「なにを言ってるの!鈴ちゃんの方が可愛いじゃん!」

「なんの!」

「なんのなんの!」

「なんのなんのなんの!」

「なんのなんのなんのなんの!」

「おい、バカどもいい加減にしろ」

「「はーい」」


零くんに言われ、あたしたちは口を尖らせて返事をした。そのあとは鈴ちゃんと小声で文句を言ってたら、零くんからげんこつをいただいた。
すっげぇ痛いのね!


「花ちゃんまた懲りずにナンパしてるの?」

「ナンパはええで!素敵な女性と知り合えるんや!」

「それも素敵なことだけど…僕にはもう鈴って言う素敵な女性がいるからいいの。ね、鈴」

「ふーん」

「は、はは…」


鈴ちゃんに冷たい目で見られた蒼空くんは笑みを引きずり苦笑を浮かべた
そのあとは体育座りをして落ち込み始めた。花火は明日いいことあるで!とかあまり励ましになってないことを言ったら、蒼空くんは目を輝かせ、花ちゃん…男前っ!と言い始めた。そこからふたりの褒めちぎり合いが始まった

楽しそうでなによりだね



「あ、鈴ちゃんどうしてここに?」

「えっとね、買い物をしに来たの。そろそろ材料きれるし」

「いつも作ってるんだ!え、鈴ちゃんが作ってるの?」

「ううん、零だよ」

「まじっすか!?」

「しかも零…すっごく料理上手なんだよー!」

「え?!本当?!す、すごいね零くん!」

「…おう」


これは意外な発見かもしれぬ
零くんが料理作るのか〜なんか、美味しそうだなー…。それに比べあたしたちは…希色は仕方ないとして、花火の料理はくそまずかったし、恋なんか包丁の握り方もイマイチ分かってなかったし、かく言うあたしもそこまで出来ないから…今まで食堂頼りなんだよね…


尊敬と羨ましいそうな眼差しを零くんに向けていれば、零くんは一歩引いた。酷い!
すると、鈴ちゃんが手をポンと叩き、なにか思いついたようだ


「ここで会ったのも何かの運だし、みんなで買い物してご飯食べよーよ!」

「お、ええなそれ」

「僕も賛成!」

「はっ、異論はねぇ」

「ナマエちゃんはどうかな?」

「うん!もちろん大賛成!」


満場一致。こうしてあたしたちは共に買い物をし、共に食事をとることにした
部屋では恋と希色が待ってることを思い出し、鈴ちゃんにそれを伝えれば、鈴ちゃんの残りのメンバーも部屋を確保しに行ってるらしい


「もしかしたらあっちでも会ってたりしてね!」

「そうだね!てか、絶対にあってるよね!」


女の子同士、先頭を歩きキャッキャッと周りに花を飛ばせながら会話をしている後ろで、花火と蒼空くんが同盟を組み、なにやら零くんにいたずらをするが、その倍返しにされて少し大人しくなっていた


「零ぴょん…手加減ちゅーのを知らへんのか?」

「零ぴょんひっどーい」

「てめぇらに手加減する必要性がなかっただけだ。あとぴょんってなんだ。ふざけてんのかおいコラ」

「あだだだ!また!頭に!手が!食い込んどるねん!」

「痛い痛い!」


零くんの手が2人の頭を鷲掴みにしては、そのまま力を込めてる。あの様子からすっごく痛いと分かるが、少しは反省しろと意味合いであたしは鈴ちゃんと再度ラブラブし始めた
鈴ちゃんも特に助ける気はなく、ふたりでピンクのオーラを発しながら買い物を続行した


買い物を終了しポケモンセンターに行けば、案の定…恋と希色は雷夢くんたちと会っていた
予想が的中したことにより鈴ちゃんと顔を合わせては笑った。

そのあとは、大部屋を借りてみんなでとても賑やかなで楽しい食事会を開催した




賑やかな、

(うっま!零くん美味しいよ!)
(さんきゅ)
(これは秦が作ったのか…美味いな)
(おう、ありがとうな)
(わわ、希色くんまだ食べるの?!)
(美、味し!)
((シャッフィイイイ!!))
(……うるさ)
(はは、賑やかですね)




ーーーーーー
大変お待たせしました…!
野良猫様のリクエスト、共演文です!
キャラがこれでいいのかドキドキ…
みんなでお食事したら絶対に賑やかだよね。宴会だよね。と思いながら書いてたらこうなりました。最後だけ一応みんな出した…つもりです…!
文才が皆無なのでごちゃごちゃかもしれぬが、愛はこんもりとこもってる!!んです…

気に入らない、苦情、返品など受け付けます!お持ち帰りは野良猫様のみで!

この度は1000を踏んでくれてありがとう!これからもよろしくね!






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