パン、パァン……!!
銃声が喋り声の中響き渡った。
それは射的屋からのもので、撃っているのはトウヤだった。
「うわぁ、トウヤスゴい!」
「ありがと!」
トウヤの手元には当てた景品が四つあり、お菓子やぬいぐるみなど種類は様々だ。
どれも飛翼や希色がリクエストしたもので、最後にナマエに欲しいものを訊いた。
「じゃあ、あのキャラメル!久し振りに食べたい!」
「OK!んじゃ、ラストっと。」
パァン!
一発も外すことなく景品をかっさらったトウヤは、店主の若干鼻声の「ありがとうございました!」の挨拶にひらひらと手を振った。
そして所変わって水風船のヨーヨー掬い。綺麗な赤いヨーヨーをナマエは慎重に掬いにいったが、紐が切れてぱしゃんと水飛沫を浴びせかけ落ちてしまった。
「……畜生!人を嘗めてんのかっ!!」
最終的にさじを投げようとするが同じく中々掬えない飛翼と希色にたしなめられて再度チャレンジする。
そして、遂に。
「……おっ……おお…おおお!!」
狙っていた赤のヨーヨーを掬う古出来、見事にゲットする事が出来たのだ。
「やったぁぁああああああ!!」
「ナマエ、すご、い!」
「ナマエ姉すごーい!」
歓喜の声を挙げるナマエに希色と飛翼が賛美した。
見守っていたトウヤは笑いながら拍手を送った。
ナマエの手に、綺麗な模様のヨーヨーが提げられた。
*****
ご満悦のナマエ達は先程のスペースで、射的で取ったお菓子を食べながら花火達の帰りを待っていた。
しばらくすると聞き覚えのある声が聞こえてきて、段々とそれは近づいてくる。
ナマエとトウヤは首を伸ばして姿を捉えたがどうも様子がおかしい。
耳をすますと
「……いい加減に殴られろ。」
「ちょっ、ちょい待ちぃやれっくん!穏便に行こ、穏便に……っ!?」
「問答無用。」
「ぎゃああああ!!!」
「「……………」」
…どうやら、何かあったらしい。
大体は想像つくが、困ったナマエとトウヤは顔を見合わせ苦笑し、声を揃えてこう言った。
さて、どうしようか
(何があったんだろ……)
(鈴希が普通にキレたんだと思う。)
END
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落としモノの飴利様から頂きましたー!
ふええ!トウヤくんイケメン!なにこのこ!惚れちゃうよ!くそっ!
個人的にお祭りの雰囲気好きなので、とても読んでいて楽しかったですし、希色と飛翼くんの可愛さにニヤニヤし、鈴希くんかっこよすぎ!となり、花火ざまぁwwwwと思いながら読んでました!
素敵な小説と相互ありがとうございます!これからも恋煩いと楽をよろしくお願いします!
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