それからはすごかった
二回戦目は花火VSペンドラーだったが、相性のせいなのか、レベルの差なのか分からないが、ほぼ一発KOと言うストレート勝ちをした

花火のあまりの強さにハルは空いた口は塞がらないし、目は点になっていた。それはホミカも観客たちもそうだったみたいで、ポカーンとしていた。

審判がハッと意識を取り戻し、バトル終了の合図がライブハウス内に響き渡った



****


二個目のバッチをバッチケースにしまいニコニコと眺めながら、外にあるベンチに座っていた


「ほんまに嬉しそうやなー」


「そりゃあ嬉しいよ!ジムバッチ二個目だよ?喜ばない方がおかしいって!」

「おれ、嬉しい…!」


「うんうん!二人ともよく頑張ったね!お疲れ様ー!」

『…花火は頑張った方なのか?』



いやー本当に花火の強さはすごかった
かえんほうしゃで一発とは…絶対にレベル高いよね。この子

ハルは眺めていたバッチケースを閉めて、エメラルバックにしまい、タチワキシティの観光マップを取り出した


『ん?それは…』



そう!この観光マップは、サンギ牧場で出会ったプラズマ団に投げつけられたものです!
なんか捨てるのも勿体無いし、どうせ今タチワキシティにいるからちょうどいいかなー?と思って、捨てずにとっておいたのだ!

貰った経過を花火に話せば、盛大に笑い始めた。こいつ…恋と同じくらい笑い上戸なんじゃないの?
なんて思いながら、ムッとした目で花火を見やってから、観光マップを広げた


ヒラリ…


「…ん?」


観光マップから一枚の写真が落ちた
ハルはそれを拾い上げて、誰の写真だろう…と思い、表に返した

そこに写っていたのは、赤い髪をした綺麗な女性が写っていた
見たことの無い女性だったので頭を傾げたが、まぁいいかと思い写真をカバンに突っ込んだ。
希色を膝の上に乗せて観光マップを一緒に見始めた


宝石がカタリと静かに小さく動いたことをハルは知らない


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