「なぁ、」
『ん?なに、仁王。今忙しいんだけど』
「今日、」
『ん?』
「今日、何の日か知っとる?」
『今日?』
「うん」
『化学の小テストがあるよね』
「え?」
『仁王知らないのー?長谷川が前言ってたよ』
「知らんかった…」
『休み時間見直さないとね』
「そうじゃな…ってそうじゃなか」
『ん?』
「今日、他に何かあるじゃろ?」
『あ!確かミーティングだよね』
「は?」
『幸村くんとサーキットメニュー考えなきゃだぁ』
「今日の部活は休みだったじゃろ!?」
『部員はねーマネと部長で今後の方針決めよっかって』
「はぁ!?」
『…って話だったんだけどお昼休みになったの』
「なんじゃそりゃ…」
『仁王ー何すねてるのー?』
「拗ねてなか」
『ふーん…あ、仁王』
お誕生日おめでとう!
「!知ってたんか…」
『当たり前だよー大好きな仁王のだもん』
「(平気で大好きとか言うんじゃなか…!)」
『ちゃんと放課後空けたんだから仁王も空けてね?』
「…お前さんとの時間以外要らん」
『知ってる』
「(はなこの前じゃと詐欺師形無しじゃ…)」
おめでとうの言葉が欲しかった仁王くんに
それを分かってて知らない振りしちゃう
意地悪な彼女兼マネージャー。
普段格好良い仁王くんが
敢えて振り回されるのも好き(笑)
20121205